最近増えてるスマートメーター。
Webのニュースを見て驚いたんですけど、Ninja 650/Z650にも搭載なんですね。カワサキのスマホ連携スマートメーター。
コレ、ナニができんの?と思ってちょっと案内ページにあるマニュアルを見てみましたけれども...いまのところは...
- メーター表示で確認できる情報をスマホで見る...
- 優れたアプリが他にいくらでもある地図表示...
- ログ出力非対応っぽい専用ロガーアプリ...
- いや、ソレもメーター上でできるやろ...な各種設定変更
まぁ初版&過渡期の機能・ソフトウェアなんでしょうけれども...理由は後述しますけれども個人的にはこのメーターが載ってるってだけで購入候補からその車種を外すレベル。
外部ログ出力できないロガーアプリとか、OpenStreetMap(だよね?)で表示してる地図とか...でコレ、各種情報をカワサキ側のサーバで吸い上げてるんでしょ?
私、独立系ITベンチャー→国内大手SIerでSE→外資金融でITマーケター→Web系システム屋という仕事でご飯を食べているのですが....
で、スマホ用アプリも配布されている訳ですけれども、どうも出来も微妙らしい。「英語しか無いから評価低くしました!」って人は放っておくにしても、レビューを見る限りではまぁ皆が喜んでるアプリではなさそうな印象。
まぁ将来的には機能を追加する予定なんでしょうけれども...車体側にソレに対応した情報を入出力するインタフェースが無ければ独自機能の追加なんかできないんじゃね?
10年後までメンテできんのか?コレ。
えっと、私、四半世紀以上インターネットに関わる仕事をしてまして、こーゆーのが駄目になるのを山程見てきたんですけど...コレ、サーバ側と通信してアプリ側のデータを"個人アカウントと紐付けして"保存したり更新したりする仕様ですよね?FAQにも
Q.新しいモデルに乗り変えたとき、以前のモデルのライディングログファイルは失われます
か?
A.いいえ。異なるモデルに乗り換えても、ライディングログファイルは全て保存されたままで
す。
っていう項目がありますし。
ってコトはですよ、受け側のサーバとストレージが無いと機能が使えない訳ですけれども...カワサキはこの仕組を何年運用しつづけるつもりなんでしょう?10年後、20年後ホントに継続運用できんの?コレ自体で課金してる訳じゃないのにランニングコストは(インフラやIaaSの価格下落はあるにせよ)膨らみ続けると思うんだけど。
ODB2連携とかなら、もっと汎用的な実装があるんじゃん?
そもそも2020年12月から発売する新型車はOBD II(車載式故障診断措置)の導入が義務付けられる訳で、当然車体側にもコネクタが付くわけだから、今の段階ではソレと連携してオプションでGPS内蔵機器をぶら下げて必要なデータはMicro SDかなんかを記憶媒体にして、そこからBluetoothなりUSBケーブルなりでスマホ連携するほうが汎用的な実装になるんじゃないの?
走行ログも含めた個人情報を吸い上げてなんか活用したい...って思惑はあるんだろうけど、そもそもソレが気持ち悪いし、いやマジでカワサキが今やってる方向でスマート化すすめちゃうと10年、20年と乗り続けることは難しい(使えない古臭くなった機能が搭載されている...の意)バイク達が山程できちゃう予感しかしないんですけど。