MV AGUSTA STRADALE 800 -試乗-
（2016年07月19日）

先日の試乗で乗った1台。MV AGUSTA STRADALE 800

MT-09に捧げる予定だった3気筒童貞は、STRADALE 800で喪失。

ところでMV AGUSTAというメーカー、名前はよく聞くもののどんなメーカーか全く知識が無かったのでWikipediaを見てみました。

創業は第二次世界大戦以前だが、戦後に国際レース活動で高い成績を残したものの、親会社の意向で約30年の活動後、解散する。
その約20年後の1999年、カジバの資本参加で再活動している。とはいえブランド名が復活しただけで、1970年代以前とは全く別の会社である。その後2004年にマレーシアの自動車メーカー、プロトンの傘下に入るが依然として業績低迷が続き、2005年12月27日にプロトンは全保有株をイタリアの投資会社GEVIにわずか1ユーロで売却することを発表した。その後も業績不振が続き2008年7月11日ハーレーダビッドソンに売却されることで合意したが、2009年10月にハーレーダビッドソンも売却の意向を表明し、2010年に再び元々の経営者グループにカジバと共に復帰した。

なるほど。自動車で言うとROVERとかSAABみたいな感じ？

乗ってみた

普通の試乗なので、なにしろチョイ乗り。都内の一般道を数キロ流しただけなので、あまり参考にはなりません。また例によって素人ヲッサンのたわごとであることを予め申し上げておきますｗ

正直に言って惹かれるところは無かったです......このタイプの最高峰と思われるDucati Multistrada 1200S試乗後だけに、アレと較べてしまったのがイケないのでしょう.....

素敵なところ

イタ車と言えばデザイン！
さすがのイタリアンデザイン。カッコいいです。特に3本出しのマフラーと片持ちスイングアームのリアセクションは素敵。
車体の一部としてデザインされたパニアケース
容量は少なめですがコレが標準装備というのは良いですね。ただしストップランプのコネクタとかもついてて取り外しがちょっと面倒という弊害もアリ....だそうです。
軽くて乗りやすい。足つきの問題はあるけど。
一台目の試乗ということでコースを間違えて路肩に止まってスマホで地図確認しながら路地に入り込んだりと予定時間を大幅に超えて走りましたが、乾燥重量181kgという軽い車体はストレス無し。街乗りにはやはりコンパクトで軽い車体が良いですね。

ん？なところ

足つき（というか想定されているライダーの体格）
フロントサスペンションの突き出し量やリアサス調整（交換？）で4cm下げたローダウン仕様ということでしたが身長178cm・短足なヲッサンだと足つきが厳しい。両足付きますが軽くバレリーナ状態........コレ、想定されてる身長は多分185cmくらいでしょ？タンクにニーグリップできる様な凹みがあるんですけど、どんだけ足長かったらそこに届くのか....
運転中に目に入る領域の質感
写真では綺麗に見えますが塗装や素材のクオリティがいまいちドキドキしない感じで残念。走ってる時も感じていたのですがこの後BMWに乗り換えたらあまりの差にしょんぼりしました。あと、私はやっぱりフルデジタルなメーターは馴染めません.....
エンジン
初の3気筒ということで期待して乗りましたが、ちょっとガサツなフィールに感じました。エンジンの作りが精密じゃない雰囲気（すいません...）、2気筒のパルスと4気筒のスムーズ差の間で悪いところが目立っているのでは？という印象。熱も相当でDucatiで試乗した2車種（MultistradaとDiavel）と同じく真夏は乗りたくなくなる予感....