乗ってみた
という訳で急な思いつきで試乗してみました。
普通の試乗なので、なにしろチョイ乗り。30分の試乗時間がありましたが、一度自宅駐車場に戻って撮影したり、週末買い物渋滞中の住宅街をちょっと流しただけなので、あまり参考にはなりません。また例によって素人ヲッサンのたわごとであることを予め申し上げておきますw
結局試乗中は2速までしか使えず.....コレ、廻して走ろうと思ったら一般道じゃあ使えてもギリギリ3速(それでも免許無くなるレベル)でしょ.....
う~ん。正直あんまりピンと来なかったです......事前に想像していた様な"暴力的なトコロ"は当然ながら今回の街乗り試乗では微塵も見せず、すごく乗りやすいバイクだったのですが....
素敵なところ
- 特徴的なデザイン
さすがYAMAHAだけあって、細部のディテールは凝ってます。デビュー直後は斬新に感じた正面顔も慣れたら好きになる予感。ですけど、最近MT-09も同じ顔になったんですよね。
- 山盛り電子制御
先日レンタルしたBMW S1000Rと同様に、パワー/トラコン介入度だけでなくサスペンションセッティングも変更になるモード切替機能搭載。最初はモードD(パワー最弱/トルコン介入最強)で走り始めましたが、それだと街中でさえ"トロい...."という感じだったのですぐにMODE Cに変更。返却前にはMODE Bまで試してみました。MODE DとBだと結構差があって、面白くはありますしMODE Dなら雨の日でも怖がらずに乗れるんじゃないでしょうか。
ちなみにモード毎のパワーやトラコン介入度・サスセッティングは自由にカスタマイズできるみたいです。
- 見やすいカラーTFT液晶メーター
液晶メーターだと、情報過多になって細かな部分が見にくい車両も多い中、さすがはデザインのYAMAHA...だからなのでしょうか。余白も上手く取られていて、乗った瞬間から見やすいメーターだと感じました。ちなみに、キーONにすると一瞬反転液晶で表示されてからホワイトバックになる(↑の動画参照)のですがNinja 1000で反転液晶が好きになれず(輝度調整機構も無かったので)買う意欲が削がれた私は通常表示の液晶になった瞬間にホッとしてしまったコトは秘密ですw
- 安楽な乗車ポジション
最近乗ったストファイ2台はNinja 650と比べると少し前傾気味のポジションでしたが、MT-10はそんなことはなく。Ninja 650と同等の安楽さ。車体の大きさから下半身も全く窮屈さはなく。私の体格には合っているなぁと感じました。
- 速い
1速/5,000回転までしか廻してないですけど、分かります。この子、メチャ速いw
- (一部はSP仕様限定)豪華な装備
前述のカラーTFT液晶メーター、前後OHLINS製電子制御サスペンション、クルーズコントロール、UP方向のみですがクイックシフター、電源取り出し用のシガーソケット装備。後はETCとグリップヒーター追加したら機能的なトコロで不満が出ることは無さそう。
ん?なところ
以下、ほとんどが"私の使い方とスキル、体格では...."って内容ばかりですが......
- 極低速走行に不安
両足つきますが、母趾球(足の裏の親指の付け根にあるふくらみ)まで。車重は212kgとこのクラスでは軽い方なのですが、これまでに乗ったリッタークラスの中でもしかしたら最高かもしれない重心の高さと最弱かもしれない極低速でのトルク感の薄さで狭い住宅街や下りきった狭い交差点での左折などはちょっと安心感不足でした。油断すると立ちゴケするな......コレ。
- 耳につくメカノイズ
こちらも最初の動画で確認できますが、エンジンのメカノイズが結構大きめ。走行中もせいぜい4,000回転くらいしか廻さない街中走りでは、耳に届くのはガチャガチャとしたメカノイズと吸気音が殆どで、4気筒ならではの排気音はあまり聞こえてきません。
- クラッチレバーの調整機構無し。
途中でちょっと調整しようとしてビックリしたんですが....車両価格200万近いのに、クラッチレバーの調整機構がありませんでした.....
- 廻して走れるのは高速道路とサーキットだけ。
だと思います.....バイパスなんかでそこそこの速度で流れてたとしても、そんな速度はこの子にはお散歩でしかないでしょうし、ワインディングでこのマシンをエンジン廻しながら使いこなすスキルは私にはありませんw
- ウィンターグローブだとウィンカーを左に出しにくい
ウィンカースイッチの右側にクルーズコントロールの操作系があるのですが、それもあって左ウィンカーを出しにくかったです。ただ、コレは春~秋甩の薄手のグローブだったら問題にはならないかなぁ。
まとめ
という訳で、コレは私には高性能過ぎるオートバイ。終始バイクに乗せられてる感が凄かったです。確かに超速いんだけどバイクが勝手に速く走っているというか.......乗り慣れて扱えるようになったとしても、公道でエンジン廻すと免許がなくなるだろうことが容易に想像できます。自制心が超必要。
私がこれまでに乗ったバイクでコレと直接に比較できるのは先日レンタルしたBMW S1000Rだと思いますが、公道適性という意味ではS1000Rの方が上ですし(SP仕様と比べると)価格もBMWの方がお手頃。
もっと若くて、街乗り~サーキットまで使う!っていう人向けのバイクであって、私の様に街乗り~ツーリングまで....というヲッサンにはご立派すぎます。多分購入してもその能力の半分も使ってあげられないです....orz
こういち
お仕事お疲れ様です
つまり、リッタークラスのバイクは町乗りは愉しくないということでしょうか??
ニンジャ650が一番愉しい気がします
kenji00からこういちへの返信
そうですね~。
人によって楽しみ方は違うのでなんともですが、私にとってはなんというか街乗りレベルだとホントは400ccでも大きすぎなのだと思いますが、リッターまで行っちゃうとホントに乗せられてる感というか、エンジンを積極的に使ってあげる領域(速度)には絶対到達できない感じというか....
逆に、開けた道路や上りのワインディング、長距離ランでも超余裕があって、使い果たしてお釣りがない状態にはならないのがリッタークラスのメリットなのだと思いますが、そこからは自制心と相談しながらになるので....w
少なくとも現時点では、Ninja 650 とか GSX-S750 とか Harley 883Nとか、私が気に入るのはミドルクラスみたいですw